西武バス KL-UA452KAN(CNG)

西武バスでは2001年から2006年まで、年によって導入数にばらつきがあるもののCNGの大型路線車を毎年導入していました。2001年から2003年までは富士重で、2004年以降は富士重の撤退により自動的に西工になりました。

西武バスは地域によって細かく仕様を分けており、西工でも当然様々な仕様で納入されています。CNG車では合計9台6形態が導入され、活躍していましたが2017年3月に全車退役となりました。

筆者は残念ながらすべてを撮影することはできませんでしたので、本稿では4台を紹介していきます。

KL-UA452KAN改+B-I(96MC) 2004年式

西工製CNG車としては2004年に最初の4台が狭山と所沢に納入されています。画像のクルマはA4-962でその最初のグループです。狭山にA4-962/964 所沢にA4-965/966と2台ずつ納入され、後に狭山と川越に転出しています。

クーラーはゼクセルで、前後に換気扇が1つずつ配置されています。 放送機器はネプチューンで中扉前方にスピーカーが1つ設置されています。中扉には手動引出式のスロープを設けています。
所沢に納入された2台は放送機器がクラリオン製であったこと以外同じ仕様でした。


KL-UA452KAN改+B-I(96MC) 2004年式
2004年半ばに狭山営業所へ2台が増備されA4-22/23となりました。こちらは国交省標準仕様になった他、中扉のスロープが可搬式へと変更され中扉下がスッキリしました。


タッチの差で廃車となってしまったため撮影することは叶いませんでしたが翌年の2005年に練馬営業所へA5-41が納入されています。都内車ということで均一仕様であった他、クーラーがデンソーへと変更されました。 放送機器はネプチューンです。05年は1台のみ。

KL-UA452KAN改+B-I(96MC) 2006年式

続く2006年は2台が納入されました。まず先に所沢へA6-128が、続いて大宮にA6-135と入っています。

軽油ディーゼルではADG-RAへとモデルチェンジをしている時期ですが、CNG車は引き続きKL-規制で製造され、ボディもKL-車をベースにしています。ただし、灯火規制は一律で適用されるため側面にリフレクターが追加された他、フロントバンパーの形状が変更となりフォグランプとコーナリングランプが分離しました。また、テールランプがシビリアンテールへと変更され、灯火規制車CNG独特のリアビューとなりました。

晩年は大宮へ転属し運用されていましたが、新製配置が所沢なのでクーラーはゼクセルで放送機器はクラリオンです。


KL-UA452KAN改+B-I(96MC) 2006年式

A6-128のあと、西武では最後となる大型CNG車は大宮に納入されたA6-135です。

こちらはクーラーがデンソーになっており、A5-41に近い姿をしています。放送機器はクラリオンで、中扉前方に1つ設置されています。

これも当然灯火規制車で、側面にリフレクターがついている他ADG-RAと同型のバンパーが取り付けられています。

結局クーラーがデンソーのCNG車はA5-41とA6-135の2台だけとなり他はすべてゼクセルを搭載していました。


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